高級バッグブランドの中心人物として注目を集めるサラ・キムをめぐり、華やかな経歴の奥に隠されていた過去と、ある女性を取り巻く秘密が少しずつほどけていく物語です。
完璧に見えていたサラ・キムという存在が、回を追うごとに揺らいでいく流れが見どころです。洗練された世界で見せる顔と、その奥に沈んでいた別の一面の差だけでなく、真相を追い続ける刑事パク・ムギョンとの緊張感ある関係にも引き込まれます。
いくつもの偽りの先に、何が残されるのかにも目が離せません。
あらすじ
華やかな高級ブランドの責任者として現れたサラ・キムをめぐる捜査は、やがてその名の奥に重なっていた複数の人生へとつながっていく。ムギョンがたどり着いたのは、百貨店で働いていたモク・ガヒとして追い詰められ、姿を消した過去だった。そこから女はキム・ウンジェとして別の立場を作り、さらにサラ・キムの名で上の階層へ入り込みながら、人とのつながりや資金の流れを足場に自分の居場所を広げていく。
しかし、被害者を追うはずだった事件は、証言のずれや見つかった女性の身元をめぐる疑問から、まったく別の形を見せ始める。表ではブドゥアというブランドを押し上げながら、裏では経歴の作り替えや証拠の整理、周囲との関係の操作まで進めていたことが見えてきて、ムギョンは記録の上でも簡単には輪郭を定められないその女の正体へ迫っていく。やがて浮かぶのは、サラ・キムという名前自体が最初から本人のものではなかったかもしれないという疑いと、もう一人の女キム・ミジョンの存在だった。
はじめに確認された女性は何者だったのか。いまサラ・キムの名で生きているのは、本当に同じ人物なのか。ムギョンは、作り上げられた成功の裏に積み重なっていた入れ替わりの核心へ近づいていく。
「サラ・キムという女」全話一覧
サラ・キムという女1話~6話
サラ・キムという女4話~5話
サラ・キムという女6話~7話–最終回
「サラ・キムという女」相関図

「サラ・キムという女」の登場人物とキャスト

サラ・キムは、落ち着いた振る舞いと揺るがない態度で周囲を引き寄せる存在だ。だが、その過去や素性にははっきりしない部分が多く、別の名前で生きていた痕跡も浮かんでくる。物語が進むにつれ、相手の願望や弱さを読み取りながら自分の立場を広げてきたことが見えてきて、出来事の中心にいる人物として存在感を強めていく。

パク・ムギョンは、ある女性の発見をきっかけに、サラ・キムという存在そのものを追い始める人物だ。食い違う証言や途切れた記録を粘り強くたどりながら、何が起きたのかだけでなく、目の前の女が誰なのかという問いまで追い詰めていく。複雑に入り組んだ流れの中でも視点をぶらさない、物語を前へ進める軸となる存在だ。

チョン・ヨジンは、化粧品ブランドNoxを率いる立場にありながら、上の階層への意識を強く持つ人物だ。サラの洗練された空気や見せ方に心を動かされ、ブランド事業へ大きな投資を行う。だが、その憧れはやがて別の感情へ変わっていき、尊敬と反発の間で揺れる姿がサラの危うさをより際立たせていく。

チェ・チェウは、金と体面を何より重く見る上流層の実力者だ。流れの先頭に立っていたい思いが強く、自分が価値あると判断したものを手元に置こうとする。その思い込みをサラに利用され、気づけば彼女が作った構図を支える側へ回っていく人物だ。

ホン・ソンシンは、サラの過去を知る数少ない人物の一人だ。彼の証言によって、サラが今の位置へたどり着いた流れが偶然ではなく、契約や金のやり取りの中で形作られていたことが見えてくる。利用された側であると同時に、その虚構が整う過程に関わっていた人物でもある。

キム・ミジョンは、後半で大きな意味を持つ存在で、ブドゥアの裏側を支えていた人物でもある。彼女が浮かび上がることで、今いるサラが本当にその名前の持ち主なのか、最初に見つかった女性は誰だったのかという疑問が一気につながっていく。サラという存在そのものの見え方を変える重要な役どころだ。

カン・ジグォンは、サラがキム・ウンジェを名乗っていた頃に近づき、その流れの中へ深く引き込まれていく人物だ。助けたいという思いを抱いたことから離れられなくなり、結果としてサラの計画の一部を担う立場になっていく。巻き込まれた側にも、どこか加担してしまった側にも見える曖昧さが、この人物の切なさにつながっている。

ウ・ヒョウンは、ブドゥアの華やかな見せ方とは別の現実を知っている人物だ。サラの振る舞いに小さな違和感を抱き、過去を探ろうとする中で職場から外されていく。上の階層から語られる話では見えない、現場に近い位置からサラの実像を伝える大事な証言者でもある。
