韓国ドラマ「キリゴ」は、2026年4月24日からNetflixで公開された韓国の学園ホラーです。
願いをかなえる正体不明のアプリに手を出した高校生たちが、そこから始まる異変に巻き込まれながら、その裏にある秘密を追っていく物語になっています。何気ない毎日が、ひとつのアプリをきっかけに少しずつ崩れていく流れが大きな見どころです。
登場人物それぞれが抱える不安や思いが人間関係を揺らし、仲間だったはずの関係にも緊張が広がっていきます。願いの先に何が待っているのか、そしてその影響がどこまで広がっていくのかにも引き込まれます。
恐れの中でも答えを探そうとする高校生たちの姿から目が離せません。
あらすじ
幼い頃に両親を失ったユ・セアは、ナリ、ハジュン、ゴヌ、ヒョンウクと支え合いながら学校生活を送っていたが、願いをかなえるという謎のアプリ「キリゴ」によって、その関係は少しずつ崩れ始める。軽い気持ちで送られた願いは現実となる一方で、使った者には不気味なタイマーと深刻な代償が迫り、ヒョンウクの死、ゴヌの異変、ナリの隠された願いが、5人の間にあった嫉妬や後ろめたさを表へ引きずり出していく。
やがてセアは、キリゴが単なるアプリではなく、過去に傷つけられた少女ヘリョンと、壊れてしまった友情を抱えたシウォンの強い感情から生まれた異変だと知る。赤い携帯電話を手がかりに、ハジュンやハヨン、パンウルとともに真相へ近づいていくセアだったが、シウォンの霊はナリの心に残る嫉妬と罪悪感を利用し、仲間同士をさらに追い詰めていく。
失われた友人たちを取り戻せない痛みを抱えながら、セアはキリゴの核となる携帯電話を壊すため、現実と異界の境目へ踏み込んでいく。
「キリゴ」全話一覧
キリゴ6話~8話–最終回
「キリゴ」相関図

「キリゴ」キャスト・登場人物

ユ・セアは、友人に危険が及ぶと自分の身を後回しにしてでも動いてしまう人物だ。陸上部では将来を期待される存在だが、幼い頃に両親を亡くし、「呪われている」と噂された過去も抱えている。そうした孤立を知っているからこそ、目の前で誰かが崩れていく姿を放っておけない。
ヒョンウクの死とゴヌの異変をきっかけに、セアはただ恐れる側にとどまらず、自分の意思でキリゴの奥へ踏み込んでいく。異界で過去の傷や失いたくなかった記憶と向き合いながらも、最後まで友人を助けようとするところが、この人物の中心にある。救いたい思いを手放せないまま、ナリを救えなかった痛みまで抱える主人公だ。

キム・ゴヌは、セアと周囲に隠しながら付き合っている恋人で、明るさの中に未熟さも残る少年だ。高跳びの失格を引きずって自信をなくしており、セアの練習予定がなくなれば誕生日会に来られるかもしれないという軽い気持ちから、キリゴに願いを送ってしまう。小さな願いが思いがけない異変へつながることで、この作品の不穏さを強く印象づける存在でもある。
ゴヌは異変に巻き込まれた側である一方、セアとの間にすれ違いや誤解も抱えていく。ナリの言葉に揺れ、セアが抱える見えない戦いを理解しきれない場面もあるが、それでも終盤には彼女とともに異変の核心へ進んでいく。危うさを残しながらも、最後にはセアを支える側へ回る人物だ。

イム・ナリは、華やかな雰囲気で周囲の目を集める一方、心の中には複雑な感情をため込んでいる。セアとは友人でありながら競う気持ちも強く、ゴヌへの思い、ヒョンウクへの嫌悪、自分だけ取り残されるような不安をうまく処理できない。表では落ち着いて見えても、実際にはとても揺れやすい人物だ。
酔った勢いで送った願いが現実の死へつながったかもしれないと知ってから、ナリの心は一気に崩れ始める。そこへシウォンの霊が入り込み、もともとあった嫉妬や罪悪感がさらにふくらんでいく。巻き込まれた側でありながら、自分の感情をきっかけに怪異へ利用され、最後には友人関係の悲しさまで背負わされる人物として強い印象を残す。

カン・ハジュンは、感情に流されるだけでなく、目の前で起きている異変を理解しようとする人物だ。機械やコーディングに強く、キリゴを普通のアプリとして解析できないか探るなど、怪異に対してもまず仕組みから見ようとする落ち着きがある。セアのように勢いで飛び込むタイプではないが、そのぶん支える側としての粘り強さがある。
物語が進むと、ハジュンは学校で起きる出来事と、姉ハヨンが知る霊的な世界をつなぐ役目も担っていく。何もできない無力さに苦しみながらも、危険を知ったうえでセアを支え続けるところに、この人物の誠実さがある。超常現象に理性を持ち込む存在でありながら、最後には理屈だけでは受け止めきれない現実とも向き合う人物だ。

チェ・ヒョンウクは、友人たちの前で軽口をたたき、その場をにぎやかにするような少年だ。数学テストで満点を取ったことをきっかけに、願いをかなえるアプリ「キリゴ」を得意げに語るが、その裏では仲間の輪から自分だけ外れているような寂しさも抱えている。ふざけた顔の奥にある傷つきやすさが、この人物の痛ましさにつながっている。
ヒョンウクの悲劇は、怪異だけで起きたものではない。陰口、拒絶、軽く扱われる空気が積み重なった先で、彼は見えないものに追い込まれていく。最初の犠牲になる人物であると同時に、人の何気ない悪意がどれほど深く傷を残すのかを示す存在でもあり、物語全体の苦さを決定づける人物になっている。

ハヨンは、山の中で巫堂として暮らしながら、キリゴの異変が単なるアプリではないと見抜いている人物だ。普段は隠されていた存在だが、セアが異界へ踏み込んだことで前へ出てきて、現実と異界の両方にまたがる危機へ向き合っていく。厳しさをにじませながらも、守ると決めた相手にはためらわず力を使う強さがある。
セアを異界から連れ戻し、赤い携帯電話という媒形の存在を示し、最後にはシウォンの霊を引きつける役まで背負うなど、物語後半では欠かせない導き手になる。ただ説明するだけの人物ではなく、自分の身を削りながら時間をつくる姿が、この作品の緊張感をさらに高めている。若者たちだけでは届かない領域で戦う、大人側の中心人物だ。

パンウルは、ハヨンとともにキリゴの異変へ向き合う存在で、危ういものに対する勘の鋭さを持っている。軽く見える瞬間があっても、踏み込んではいけない線をよく分かっており、若い5人が勢いで動いてしまう場面では、その危うさをいち早く察する。怪異を前にした時の実務的な落ち着きが印象に残る人物だ。
儀式でも現場の探索でも支え役に回り、終盤ではセアをかばって大きな傷を負うなど、目立たないところで大きな役割を果たしていく。すべてが終わったあとも片目に異変の痕跡を残しているように見え、キリゴの不穏さが完全には消えていないことまで背負っている。前へ出る主役ではなくても、作品全体の空気を支える重要人物だ。

ド・ヘリョンは、物語の冒頭で強い恨みを込めた願いを残して命を落とす少女であり、キリゴの始まりへつながる重要な存在だ。今の高校生たちが向き合っている怪異の奥には、彼女が抱えた傷や屈辱が深く沈んでいる。壊れた友情や、相手を分かったつもりで踏み込みすぎたことが、取り返しのつかない結末へ変わっていく。
ヘリョンの過去が明らかになるにつれて、キリゴはただ願いをかなえる呪いではなく、人と人の間に積もった悪意やすれ違いが形を変えたものだと見えてくる。彼女は現在を直接動かす人物ではないが、この作品の悲劇がどこから始まったのかを示す、核に近い存在として重い余韻を残す。

クォン・シウォンは、母が巫堂であることを知られたくないという強い恐れを抱えて生きていた少女だ。かつてはヘリョンと近い距離にいたものの、秘密を守りたい思いと相手への疑いが少しずつ大きくなり、友情は静かに壊れていく。誰にも触れられたくない痛みが、やがて強い執着へ変わっていく人物でもある。
終盤では、ヘリョンの携帯電話ではなく、シウォンの携帯電話こそが本当の媒形だったと分かり、怪異が今も続いている理由そのものへつながっていく。ナリを支配し、セアたちの関係まで壊そうとするその姿は、過去の傷が消えないまま現在へ流れ込んできたようにも見える。被害を受けた側でありながら、今の惨劇を動かす核にもなっている複雑な存在だ。
