マンスリー彼氏4話・5話は、ウノとの仮想恋愛に踏み込んだソ・ミレが、現実の自分とのズレに気づき始める流れでした。無料体験の続きが気になって有料版へ進んだミレの前に、優しいウノと、現実で彼女を見ていたパク・ギョンナムが並び始めます。理想の恋を選んだはずのミレが、思いがけない相手の顔に揺さぶられていきます。
マンスリー彼氏:第4話あらすじ
ウノとの時間は、途中で切れた場面の先をそのままたどるように続いていく。夕方のやわらかな空気の中で向き合ったミレは、学生の頃へ戻ったような感覚のままウノを見つめる。ウノも静かに距離を縮め、ミレはその流れに自然とのまれていく。だが、あと少しというところで物語は突然止まり、ミレは一気に現実へ戻されてしまう。
そこで初めて、無料体験の時間が終わっていたと知らされる。あまりにも急な終わり方にミレはしばらく動けない。中途半端に切れたもどかしさは残るが、ウノと過ごした時間そのものは心に残っていた。体験自体はよくできていると感じながらも、このまま仮想の恋に引っ張られるのは違うとも思い、現実の出会いへ気持ちを向けようとする。
そこでミレは、知人の紹介で男性と会うことにする。だが実際に顔を合わせてみると、相手は最初から近づき方が急で、ミレは会話を重ねるほど気持ちが引いていく。無理に合わせようとしても心は動かず、ウノと一緒にいた時のほうがずっと自然だったと気づいてしまう。現実へ戻るつもりだったのに、かえって仮想空間の余韻だけが強くなる。
その場にギョンナムまで現れ、まるでミレに付き合っている相手がいるような言い方をして、空気をさらにややこしくする。突然口を挟まれてミレは腹を立てるが、あとになってギョンナムは踏み込みすぎたと謝る。会社ではいつもぶつかる相手なのに、こういう時だけ妙に気にかけるため、ミレもどう受け止めればいいのか分からない。
仕事ではその揺れがそのまま出てしまう。ミレは編集作業の中で明らかなミスを見落とし、そのまま公開されたことで読者からも反応が集まる。ユン・ソンはすぐ怒りを見せ、外の反応にも深く傷つく。ミレは謝るしかなく、仮想空間のことで頭がいっぱいだった自分を思い知らされる。
休憩室ではギョンナムにその失敗をからかわれ、ミレはいっそう苛立つ。だがギョンナムは笑って終わらせるだけではなく、どこか本気で気にしているような表情も見せる。ミレはそんな視線までわずらわしく感じ、現実では何をしても噛み合わない気分になる。
その頃、ジュニョンは街で「Boyfriend on Demand」のポップアップを進めていた。再会したミレは平静を装うものの、ウノのことを聞かれると返事を濁す。ジュニョンは無料版と有料版の違いを説明し、正式に利用すれば仮想の家や衣装など、さらに多くの機能が開くと伝える。だが会いたい相手の物語へすぐ戻るには、もう一段上の条件が必要だとも聞かされる。
一度は離れようとしたミレだったが、現実の出会いも仕事もうまく進まず、気持ちはまた仮想世界へ戻っていく。料金を前にして迷うものの、ウノとの時間をこのまま閉じたくない思いのほうが強かった。結局ミレは月額の支払いを決め、「Boyfriend on Demand」を続けることにする。
有料版へ変わった世界には、前より整った空間が広がっていた。ミレ専用の家が開き、服や小物までそろい、ここが短い体験の場ではなく、長く留まらせるための場所なのだと分かる。それでもミレは警戒より先に、また戻ってこられたことへ安心してしまう。
そして再開した物語の中で、ウノが再びミレの前に現れる。中断されたまま終わった関係ではなく、時間が流れたあとの続きをそのまま受け取るように、ウノは静かにミレを見つめる。ミレはもう現実へ引き返そうとせず、そのままウノのいるほうへ歩いていく。
マンスリー彼氏:第5話あらすじ
有料版の「Boyfriend on Demand」に入ったミレは、またウノとの時間を重ねていく。ログアウトしたあともメッセージや通話が続き、仮想の相手なのに現実の毎日へまで入り込んでくることに戸惑いながら、ミレはそのやり取りを止められない。会社にいても思い出すたび表情がゆるみ、本来向けるべき気持ちまでウノのほうへ流れていく。
その影響は職場にも出始める。遅刻や集中力のなさが目につくようになり、仕事中もどこか上の空になる。ギョンナムはそんなミレを見て何か言いたげにするが、ミレは気づかないふりでやり過ごす。会議の内容より、ウノから届く言葉のほうが頭に残っていた。
やがてチームのワークショップが決まり、ミレも参加することになる。現実の場にいてもスマホが気になり、ウノとつながっていたい気持ちを抑えられない。そんな様子を見ていたギョンナムは、いつもより近い距離で接してくる。普段は冷たい言い方が多いのに、この日だけは視線がどこかやわらかい。
ワークショップの最中、ギョンナムが女性社員ウンジュと話しているところを見て、ミレはなぜか引っかかりを覚える。だがそのあと、ギョンナムが相手の気持ちをきっぱり断っていたと知り、ミレは拍子抜けする。自分には関係ないと思い込もうとしても、胸の奥は落ち着かない。
その一方で、ウノとの関係はますます濃くなっていく。久しぶりに会った恋人のように自然に食事をし、離れていても連絡が続くたび、ミレは自分だけが特別に扱われているように感じる。現実ではうまくいかないことが続いても、ウノはいつもミレが欲しい言葉を先に差し出してくれる。だからミレは、ここなら傷つかずにいられると思い始める。
だがその気持ちは長く続かない。ミレはウノのことをもっと知りたくなり、自分でサービス内のレビューや利用状況を調べる。すると、ウノは自分だけの相手ではなく、多くの利用者から同じように支持されている人気の仮想彼氏だと分かってしまう。高評価の言葉が並ぶ画面を見たミレは、急に足元を失ったような気持ちになる。
完璧に見えたウノのやさしさも、甘い言葉も、すべてが自分だけに向けられていたわけではなかった。ミレは大きく動揺し、その場に居続けることができなくなる。恋愛だと思っていた時間が、誰にでも差し出される完成された体験のように見えてしまい、ウノの前でも素直に笑えなくなる。結局ミレはデートの途中で気持ちを整えられず、その場を離れる。
その頃、現実ではギョンナムがミレの変化をずっと見ていた。仕事の落ち込みも、気の抜けた表情も、何かに振り回されている様子も見過ごせなかったのだ。ワークショップの帰り、車の中でギョンナムはついにミレへ気持ちをぶつける。遠回しではなく、好きだとはっきり伝え、デートしようと誘う。
突然の言葉にミレは返事を失う。ギョンナムはずっと冷たいライバルだと思っていたのに、現実の自分をちゃんと見ていたのはこの人だったのかと気づかされる。けれどミレの心はまだ揺れたままで、ウノへの気持ちも消えていない。結局ミレはその場で答えを出せず、別に気になる男性がいるような言い方で距離を取ってしまう。
それでもギョンナムは無理に引き下がらない。ただ静かにミレを見つめ、これまでの軽口とは違う顔を見せる。ミレはそんな現実の重さから逃げるように視線をそらすが、仮想の完璧さが崩れた今、現実の不完全な感情も無視できなくなっていく。
そのあと、ジヨンがミレを訪ねてくる。何人もの相手と付き合っても結局うまくいかず、本当に運命の相手などいるのか分からないと涙をこぼす。ミレはその話を聞きながら、現実の恋愛が難しいから仮想へ向かったのか、それとも仮想があるから現実を避けるようになったのか、自分でも分からなくなる。
さらに運営側のデートマネジャーが現れ、ウノが同時に多くの女性と関係を進めていることをあっさり説明する。驚くミレに、もっと特別な体験を望むなら上位プランがあると勧める。完全に自分専用の相手を作れる「BOD 901」だと聞かされ、ミレはあきれながらも画面から目を離せない。
迷いながらも先へ進んだミレの前に、新しい理想男性が姿を見せる。だがその顔を見た瞬間、ミレは息をのむ。そこに現れたク・ヨンイルは、ギョンナムによく似ていた。
感想
ウノとの時間が途中で切られたあとのミレは、かなり分かりやすく引っ張られていましたね。現実の紹介相手と向き合っても会話が噛み合わず、比べるつもりがなくてもウノの距離感を思い出してしまう。月額を払ってまで続きを選ぶところに、仕事のためという言い訳ではもう収まらない気持ちが出ていたと思います。
有料版になってから、メッセージや通話まで日常へ入り込んでくるのが少し怖くもありました。会社で表情がゆるんだり、集中できなくなったりするミレを見ていると、ウノが優しいほど現実の輪郭がぼやけていく感じがありました。けれどレビュー画面で、同じウノが多くの人に同じように求められていると知る場面は、仮想の恋だからこその残酷さがありました。
ギョンナムの告白は、急なのに不思議と唐突には感じませんでした。ミレの失敗も、上の空な様子も、彼だけはずっと見ていたからですね。そこへギョンナムに似たク・ヨンイルが現れる終わり方は、ミレが避けていた現実の感情を、仮想世界のほうから突き返されたようでした。理想の相手を選んでいるはずなのに、結局いちばん気になる顔が現実にいた人と重なるのが皮肉でした。
