『最後列からの声』(原題:맨 끝줄 소년、英題:Notes from the Last Row)は、文学教授と講義室の最後列に座る学生の関係を描くNetflixの韓国サスペンスです。チェ・ミンシクが演じるホ・ムンオは、デビュー作を発表してから長い間、新しい小説を書けずにいる国文学科の教授。ある日、チェ・ヒョヌクが演じる学生イ・ガンの文章に目を留め、その才能を伸ばすために個別指導を始めます。
ムンオは、イ・ガンが書く物語の続きを待ち望むようになります。しかし、読み進めるほど、文章の中だけでは収まりきらない違和感が広がっていきます。スペインの劇作家フアン・マヨルガによる戯曲をもとにした作品で、教える側と教えられる側の距離が少しずつ変化する流れが物語の軸です。派手な出来事を次々と重ねるのではなく、会話や視線から緊張感を積み上げていきます。
見どころ
見ておきたいのは、文章を通じてムンオとイ・ガンの立場が揺らいでいくところです。ムンオは学生の才能を見いだした指導者でありながら、いつしか物語に強く引き込まれていきます。穏やかな個別授業に見えた時間が、どこまで事実なのかを確かめたくなる心理戦へ変わっていく構成です。ホ・ジュノ、キム・ユンジン、チン・ギョンが演じる人物たちも加わり、虚構と現実の境目が見えにくくなっていきます。
ひとことで言うと
ひとことで言うと、学生の文章に取りつかれていく教授を通して、才能、劣等感、執着が絡み合う心理サスペンスです。静かな会話の奥にある違和感を追いながら、どっぷりハマりたい夜に合います。